5曲目を聴いていたとき
トントン
肩を叩かれて、顔を上げると
京がイヤホンを耳から外して
ケースに戻してくれた
京「凛、ただいま」
「おかえり、」
京「凜、腕見せて」
「なんで、」
いつも見せてなんて言わないのに
京「ベットの上、見た?」
「え」
そう言われて見てみると
布団のカバーに血がついてる
そっか、暗くて見えなかったんだ
京「出血してる量も多そうだし
心配だから見せて」
「京に見せたくない」
京「樹だったらいいのね」
「樹くんにも見せたくない、」
京「凛」
「だって、薬使うもん」
京「それくらいの傷ってことね」
「...」
京「それなら余計に心配」
「大丈夫」
京「大丈夫じゃないでしょ、」
「やなの、お願い」
京「俺に傷見られるのが嫌なのか
薬が怖いのか、どっち?」
また優しくする
自分の体、傷つけたんだよ
もっと怒ればいいのに
「...」
京「凛、大丈夫だからさ」
「怖いの」
声に出しただけで、涙が出てくる
京「そっか、そっか」
「やなの、」
京「また夢みたのか」
「薬、やなの」
京「うん、そうだな」
「だから、見せたくないの」
京「うん、分かったから」
トントン
肩を叩かれて、顔を上げると
京がイヤホンを耳から外して
ケースに戻してくれた
京「凛、ただいま」
「おかえり、」
京「凜、腕見せて」
「なんで、」
いつも見せてなんて言わないのに
京「ベットの上、見た?」
「え」
そう言われて見てみると
布団のカバーに血がついてる
そっか、暗くて見えなかったんだ
京「出血してる量も多そうだし
心配だから見せて」
「京に見せたくない」
京「樹だったらいいのね」
「樹くんにも見せたくない、」
京「凛」
「だって、薬使うもん」
京「それくらいの傷ってことね」
「...」
京「それなら余計に心配」
「大丈夫」
京「大丈夫じゃないでしょ、」
「やなの、お願い」
京「俺に傷見られるのが嫌なのか
薬が怖いのか、どっち?」
また優しくする
自分の体、傷つけたんだよ
もっと怒ればいいのに
「...」
京「凛、大丈夫だからさ」
「怖いの」
声に出しただけで、涙が出てくる
京「そっか、そっか」
「やなの、」
京「また夢みたのか」
「薬、やなの」
京「うん、そうだな」
「だから、見せたくないの」
京「うん、分かったから」