「いーからもう俺の彼女になれよ、このみちゃん」
時間が、止まった。
結多くんって、いざというときは意外と強引で。
私にだけ優しくしてくれるようで、私だけにしかしない乱暴さも見せてくる。
「このみちゃんを追っかけ回すことをそろそろ合法にしたい。このみちゃんで妄想することにいいかげん後ろめたさと罪悪感を感じたくない。そうですこれは俺のエゴ、ちなみにここは俺のアゴ」
「…………うん」
トントンと結多くんの人差し指がさした場所は顎で間違いないです。
「そう、もうね、“うん”って言えばいい。とりあえずこのみちゃんは“うん“って。言えばいいってか、言えよもう。言っちゃえよもう」
「い、言っちゃえよって……」
「だって俺、このみちゃんを無理やり俺のものにした先できみを不幸にする予定だけはねえもん」
なんでこんなにまぶしいんだろう。
もしかすると結多くんにとっては私が太陽なのかなって、変なことまで考えちゃう。