「朝比奈さん、あまり無理しないで大丈夫だよ。学業との両立はキツいだろうし、谷くんだって受験生っていうのもあるだろうけど、休むときは休んでる。だから朝比奈さんも追い詰めすぎないようにシフト組みなね」


「……あの…、週2日とかに減らすこととかって、」


「ん、わかった。じゃあ次からのシフトは減らしておくから、土日はしっかり休んで」


「…ありがとうございます」



すみません、と、ここでも謝ってしまう私に店長は微笑んだ。


週2からOKとなっていたけれど、面接時の履歴書には週3日を希望。

無理をしているつもりはなくて、ただ慣れないことしてるな……って、今になって気づく。



「あ、そうだ朝比奈さん。一昨日の万引き犯の───、って、行っちゃった…」



帰ったらお風呂とかご飯よりも先に課題を片付けて、テストの復習もして。

もう2度とあの点数だけは取らないようにしないと。