「……俺、なんか、たぶん、このみちゃんにはずっと俺に助けられてる子でいて欲しかったのかもなって」


「あー」


「いや別にこのみちゃんが何もできない子って言ってるわけじゃねえよ?もちろんそーいう子でもねえし、じゃなくて。なんってか……、俺が手ぇ焼きたいんだわ単純に」


「ほー」



手を焼きたいってのも上から目線すぎるな。
焼かせてくださいお願いします?

いや、それもちげえ。


ほんと言葉にすると難しいしうまく説明もできないんだけど、たとえば俺からすれば小さなことで泣いてたり。

わりと耐えて抱え込んじゃう子だから、ひとりで傷ついてたりしたときに俺が笑顔にしてあげたい。


それがさ、近いうち俺の彼女になったら。


泣き顔なんか忘れるくらい、このみちゃんが俺の隣で毎日笑ってるわけ。

今ある控えめすぎる性格だって、俺の愛と自信を与えてやるから特典だらけの天使が完成されるんだ。


なんて素敵な未来なんだい幸せなんだい。