まったくこのみちゃんはそんなにも俺をトリコにさせて楽しい?
どーしたいの?結婚する?
もちろん焦げた部分を俺たちに渡したくなかった優しさもあったんだろうけど。
「さすがにあの行動は委員長らしくなかったよなあ」
「ちっ、ちが…っ」
「きみは暗殺者でも目指してんの?もしそうだったら、…もっとうまくやろうぜ」
「っ、」
俺には分かる。
きっといちばんは、自分が作ったものだから、焦げたとしてもそれ含めて楽しみたかったんだ。
このみちゃんの声って驚くほど聞こえるんだよ俺にはどうしてか。
「どんなに焦げをわざと入れられたとしても、それでもこの子は美味しいって心から笑っちゃう子だから。ふはは、残念」
カレーの美味しさに、みんなで楽しめた美味しさに、そんなのどうでもよくなる子。
自分の我慢を“我慢”とは考えない子。
今日みたいなことが起こる可能性が大きいから心配になるときもあるけど、すげーでしょ俺の天使って。