同じ相手に胸が3回鳴いたら、それは恋。
カルラ国で言い伝えられる恋の合図では、レオナルドのカウントはすでにリーチがかかっていた。レオナルドがあんまり長い間むしゃぶりついてキスしていたものだから、団長がぷるぷる震えて笑っている。
「どうした、レオ?長かったな。まさかお前の方が、サーシャとのキスを気に入ったのか?」
団長がプークスクスとからかうが、レオナルドからの反応は鈍かった。
サーシャとのキスを終えて、地面に座り込んでいるレオナルドの頭は重く、視界が歪んだ。
「あー気に入ったっつーかその」
「大丈夫?レオ」
ルテがレオナルドの顔色がおかしいことに気づいた次の瞬間、大きな体がフラついた。
「全部もっていかれた」