甘いキスの強力な吸引にレオナルドは唇を離せなかった。そんなレオナルドの頭にいきなりバシンと衝撃が降って来た。
「やり過ぎよ。いい加減にしなさい、レオ」
ルテに頭を叩かれたレオナルドは強制ストップだ。
治療の実験だとしても、同じ女性として無許可ティーピー過ぎるキスをこれ以上見逃せない。ルテに引き離されてレオナルドはやっとサーシャの唇から逃れることができた。一度くっついたら離れられない魔性の唇だった。
レオナルドがデカい手の平で鼻から下を覆う。サーシャとのキスの余韻でいまだに胸がキュン鳴きしている。
(胸痛い……同じ相手に2回目鳴くとか初なんだけど、もうなんだよこれマジかよ)