レオナルドは周りの声は聞こえていたが、サーシャの小さい唇に魔力を流し込むことに目を閉じて集中した。サーシャのぷっくりした唇の温かさと柔らかさがレオナルドの唇に伝わる。


(口ちっさ、しかもなんか甘い……?)


サーシャの口にゆっくり魔力を流せば、なぜか甘い味がしてバードキスでは物足りなかった。

腹ペコのレオナルドはサーシャの無防備な唇の間にぶ厚い舌を差し入れる。甘さに誘われて何度もサーシャの舌を舐めたくなってしまった。

しばらくサーシャに覆いかぶさったまま、小さな口内を舌で舐めまわしていくと、ますます口づけに没頭してしまう。


(なんだこれ、美味しい、気持ち良い、たまんない)


口と口の接続部からくちくちと唾液の混ざる音が響いた。レオナルドのぶ厚い舌でサーシャの力が入らない小さい舌を弄んでいたら、自分でやめようにも止められなくなっていく。


(もっと、もっと欲しいもっと。やばい、このキスはハマるハマる止まんね)


口の中全部を吸いつくそうとする舌が暴れるのを止められず、レオナルドの興奮が高まっていく。無抵抗のサーシャの唇に貪りつくレオナルドの胸が内側からキュンキュン鳴き叫んでいた。