温かいサーシャを抱き寄せて抱き締めて抱き直して、レオナルドは愛しい薄紅色の命を抱き締めた。


「悪あがきしようとする俺よりずっと、肝座ってる。ますます惚れた」

「ふふっ、ありがとうございます」


そんな道もあるのかとレオナルドはふっと心が軽くなった。


化け物に生まれた意味は虐殺するためではないのかもしれない。

レオナルドがサーシャの温かさを抱き締めて愛を発現させていると、なぜか寝転がっている大地が抜けた。


「は?」

「キャ!」