「ねえ、日向。俺さ、考えたんだけど、俺の体調が悪いのってこの世界に関係してたりしないかな」

急に真剣な顔になって拓馬が話したことに一瞬思考が止まる。

「…え?」

「俺の理想を叶える代償に、俺の命を奪われるとか。最近、思った通りに行かないことが出てきたんだ。体調が悪くなっていくごとに、その回数も頻度も増えた。きっと俺もうそんなに…」

「待って!私は何もなってないよ?」

「きっと日向のほうが強いんだよ。でもいずれは多分日向も」