「大丈夫大丈夫、ほんとにありがとう」

「いいえこちらこそ」

私は拓馬の部屋に向かった。

「あ、やっほ」

この前より格段に元気な拓馬を見て、私は頬が緩む。

「今日、私服だ。可愛い」

拓馬も、だいぶこういうことを言いなれてきて、こっちが持たない。

照れ隠しに冷たい態度になる。

「今日、日曜だから」

「そっか」

拓馬はまんざらでもなさそうに相槌を打つ。