「そうなんですか。それは良かったです」

「じゃあ、また今度ね」

「はい、失礼しました」

佳菜さんに見送られて歩く帰路、私はさっきの佳菜さんの言葉を反芻した。

さっき見たあの状態でさえ、調子がいい…。

拓馬にはさっき大丈夫と言ったけれど、私の胸にも不安が渦巻いていた。



「こんにちは」

「いらっしゃい、日向ちゃん。日曜なのにありがとね」

「いえ、どうせ暇ですから。あっこれ」