「大丈夫か?ゆずは」


「お、お願いって何?お兄ちゃんっ」


怖かった。またあの時みたいに人が死んだ所を見るのが、怖かった。
まだ確信はないけれど、同じ流れをかんじた。


「お兄ちゃんを殺してほしい」


「嫌だっ!」


嫌だよ。


なんでみんなして、私を置いていくの。怖いよ。ねぇなんで。


「両親が死んだあの日、約束したよね。」


震える声を振り絞って出した。


「絶対、俺らは幸せになろうなって、言ってくれたよね‥あの言葉は、嘘じゃないよね?‥‥」