静かな部屋で、兄が口を開いた。


「なぁ、妹よ!お兄ちゃんからのお願いだ」


いつもと変わらなかった。
優しいくて、元気なお兄ちゃんだった。


でも、何か様子がおかしい。
どこか悲しい雰囲気が部屋全体を包み込む。


「お兄ちゃんのお願い、聞いてくれるか」


そのセリフを聞いた瞬間、目の前が暗くなり、昔の記憶がフラッシュバックする。