『はぁ〜生き返った〜ぶっ倒れるかと思った』



しかも焼けたし。最悪と愚痴をこぼす

不安をこぼしてる私に対して

目の前に座る啓悟は

頬に手を当て肘を付き

ニヤニヤと変な顔をしている



『なに?その顔』

「いや、別に〜」

『キモイ』

「ひでーな。助けてやったろ」

『それはまぁ、助かったけど』



スマホに目をやれば

未だに連絡は来てない様子



『1時間如きで怒るのは良くないのかな』

「いや?怒っていいだろ」

『そうだよね!?連絡くれればまだ良かったけど…』

「そーそー」

『価値観の違いなのかな』

「ま、俺と海斗なら結衣を待たせるなんてしないけど」

『あたりまえじゃん。アンタらが私待たせるとか何様』

「王様かよ」

『お姫様でいたいな♡』

「キッショ」

『褒め言葉だよ』



ふざけたやり取りに笑っていれば

連絡が来た。おっそ



「なんて?」

『友達と喋ってたら時間過ぎてた今から向かう!だって…いや謝罪の言葉がどこにもなーい!!クソ野郎かな!?』

「きっと急いでんだろ」

『男はやっぱり男の味方をするのね』

「いやいやまさか?」

『…よし、別れよーっと』

「決断はや」

『いーの。私まだ若いし〜
男はコイツだけじゃないし〜
何より啓悟と海斗みたいに
私を理解してくれる人じゃないと
やっぱり無理〜』



と、自分で言ってて悲しくなってくる

あれ!?このまま行くと

私、彼氏できない!!?

………いやいや、まさか〜

男なんていっぱいいるんだから

そのうち出会えるよね〜と

楽観的な発想で終わった