じゃあひょっとして、白都くんがヴァンパイアだってことを知ってて、心配して声をかけてくれた……ってこと?

 ひょっとしたら、白都くんが先輩の血を飲んでいるところを目撃したことがあるとか……あり得ない話じゃない。


 でも、本当はそんなことよりもっとずっと気になることがある。


 ——いったい東条くんは誰と『契約』しているんだろう?


 この学校には、わたしたち三人しかいないっぽいし。


 ……っていうことは、同じ中学の人?


 あれ……なんだろ、これ。

 思った以上に、心のダメージが大きいみたい。

 東条くんが誰と『契約』していようが、わたしには関係ないはずなのに。