桐山は物体を選択し、修復を選択した。すると、今度は『対象』『履歴』と表示された。

桐山は直感で履歴を選択した。

『それでもいい。その場合は引き金を弾くだけでいい』

桐山はペットボトルが消えた場所を凝視しながら、引き金を押し、愕然とした。音もなく瞬時に、消えたペットボトルが出現したではないか!

画面が初期画面に戻り、残998回と表示されていた。

『赤いボタンの反対側の緑色のボタンを押してみろ』

桐山は緑色のボタンを押した。

今度は画面に『収納しますか?』と表示され、下に『はい』『いいえ』と表示された。

『収納してみろ』

桐山が『はい』を選択すると、驚いた事に、アイテムが消えてしまった!

『よし、これでアイテムはお前の物だ。後は念じるだけで使用可能だ。アイテムを出したければ、右手の平を上に向けて念じれば出せる。そして、アイテムが収納されてる状態のお前は無敵の体だ。戦車だろうがミサイルだろうが、お前の肉体には傷一つ付けられない』

男が満足そうに微笑んだ。