自室に着いた。

「…」

僕は旅行に行くべきではなかったのか…考えてしまう。
今更考えてもしょうがないのに。。

…きょう姉が車を降りた時、笑顔だった。


「…きょう姉、、ごめんなさい」
口から出た。

何に対しての「ごめんなさい」なのかはちゃんと分かっていない。
けど…口から出た。

「…」
「あのベランダの時のはるかへの対応と同じ事してる…」
「結局流されてしまった」

はるかの時も、別れたいって言ったのに一旦離れようって結果的に先延ばしにしている。
そして、きょう姉の旅行もそう。
一度は断ったけど、結果行ってしまった。

それがどんな事なのかも分かるはずなのに…

「…こう言うところだよな…」
「親友がいつも言うお前は優しすぎるがほんと実感する。。」

「例え相手を傷つけることになっても、突き通さないといけない…」
「それが…できない、、」

「…」
「ダメなやつ…」


でも、色々分かったこともある…
多分1人だと抜け出せなかったところも…

きょう姉と話して。
きょう姉と出掛けて初めて感じた気持ち。
はるかのこと…

あれから、はるかもきょう姉も連絡はきていない。
僕が動き出さなきゃ…


〜〜〜
〜〜


…プルルルルっ

ガチャ

「あっ…きょう姉、いきなり電話ごめん」
「今少し大丈夫?」

「ありがとう」
「…あの時の事ね。僕から何も言わずのままだったから伝えなきゃって思って」

「うん、うん…」
「…ごめんなさい」
「僕は今彼女さんがいるから、だから…ごめんなさい、、」

「…いや、これはちゃんと言わないときょう姉に失礼だと思ったから」

「うん…」
「…まだ僕の中で答えは出ていないけど、きょう姉が言ってくれたように後悔のないようにしなきゃって」

「…うん、、」

「じゃあ、またね。きょう姉」


ツーツーツー

「…」

ちゃんとしなきゃ。


〜〜〜
〜〜



カタカタカタ…

「はるか、この前の件だけど」
「来週の土曜日にそっち行くよ」
「…予定ありそうな時間はあるかな?」


…ポチッ

送信。


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