「…ごめんなさい、、」
「どんなに完璧なものでも・・・」
「気がつかないうちに壊れてしまうものだから」
「…」
「でも、それに彼にもよくなかったところもあると私は思うの」
「…よくなかったこと・・・?」
「うん、なんでも受け入れてしまう彼の優しいところって個性だしそれがあって今の彼でもある」
「でも、それをそのままにしてしまった」
「どうゆうことですか??」
「はるかちゃんに嫌われないよう、嫌われないために我慢をしてしまったところ」
「もっと極端に言うと、高すぎるくらいのプライドがいつも邪魔をして、自分の弱さとかを見せないことをしてしまった」
「これが付き合って1ヶ月とかのカップルならわかるの」
「よく魅せるためにね」
「…うん」
「でも、同棲もして10年以上一緒に居るはるかちゃんにそれが出来ない状態になってしまった」
「・・・」
「もちろん試みようとしたりもあったと思うけど、その対話から逃げてしまった、諦めてしまった」
「気がつかなかったはるかちゃんもダメなところだったけど、その状態をそのままにしてしまったのは彼氏さんとも言えるかなって」
「………うん」
「一緒に生活をするとか結婚するとかってさ・・」
「一方通行じゃダメなのよ」
「…」
「だからはるかちゃん、あまり自分を責めすぎないでね」
「・・・・・」
いつも受け入れてくれていたゆうま。
いつもどんな相談も聞いてくれたゆうま。
いつも笑顔で話を聞いてくれていたゆうま。
嫌な顔せずに目を見て相槌をしてくれていたゆうま。
私のことをスキだからそうしてくれていたと思っていた。
…でも、そうじゃなかった。
昔に何かの相談をした時、「それは嫌だな」って言っていたことがあった。
けど、その時冗談だと思ってちゃんとゆうまの話しや意見を聞こうとしなかった。
全部、間違っていた。勘違いしていた。
いつものゆうまの笑った顔の裏で心を泣かせていた。
ポロっ…
大粒の涙がこぼれた。
「先生ぇ、、、ぐすぅ・・・」
「えぇーん、、、あぁ・・・」
「よしよし…気にしなくていいから」
「今はいっぱい泣きな」
「ぐぅ…うぐ。。あぁ…」
「あぁぁ・・・……..」
どれくらい泣いただろう。
ゆうまとのこれまでの事を思い返せばするほど、湧き出てくる。。
言葉にはならないくらいの「ごめんなさい」を。
「先生ぇ。。。私どうしたら・・・」
「ほらこれっ」
サッ
店先でも貸してもらったハンカチを渡された。
「顔ぐちゃぐちゃだよ」
「涙とか拭こう」
「…ありがとうございます、、」
「でね、一旦は注文したもの飲み食いしよ!」
「ほら、もう冷めちゃってる!」
「でも、でも・・・」
「こーらーちゃんと話しは聞かないと〜!」
「私の話もだし、彼氏さんのお話も〜!」
「あっ。。。うん…」
「ちゃんと食べること、そしてこれから考えること」
「順序が大事だからね!」
「それにまだこれからなんだから、もっと色んなお話しもできるよ!ね〜」
「…うん」
「じゃあ、久しぶりな、、」
「乾杯〜!」
「…乾杯です」
~~~
それから3時間くらい、色んな話をした。
先生の愚痴のようなものから、私のこれからのこと。
お酒も飲んでいることもあって、先生はいつも以上に饒舌だった。
でも、ゆうまや私の話になるたびに、しょげる私を毎回励ましてくれた。
~~~
「先生、…今日は本当にありがとうございました」
「ううん、久しぶりに会ってお話したかったしね!」
「その久しぶりがこんな重い話で。。。すいません、、」
「ほら、もう謝らないの〜!」
「確かにこれまで色々あったと思うし、実際になにかが起きてしまったあとだけど・・・」
「気がつくキッカケになったんだからね!」
「うん…」
「大事なのはこれからだよ」
「…うん」
「今はるかちゃんはどうしたい??」
今日色々気づいた。
先生の「どうしたい?」の問いに
色々考えた。
「…………」
「…私は、ゆうまに会いたい」
「会って、ちゃんと謝りたい」
「傷つけてしまっていたこと…」
「これまでのことを全部」
------------------------
お読みくださいましてありがとうございます。
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「どんなに完璧なものでも・・・」
「気がつかないうちに壊れてしまうものだから」
「…」
「でも、それに彼にもよくなかったところもあると私は思うの」
「…よくなかったこと・・・?」
「うん、なんでも受け入れてしまう彼の優しいところって個性だしそれがあって今の彼でもある」
「でも、それをそのままにしてしまった」
「どうゆうことですか??」
「はるかちゃんに嫌われないよう、嫌われないために我慢をしてしまったところ」
「もっと極端に言うと、高すぎるくらいのプライドがいつも邪魔をして、自分の弱さとかを見せないことをしてしまった」
「これが付き合って1ヶ月とかのカップルならわかるの」
「よく魅せるためにね」
「…うん」
「でも、同棲もして10年以上一緒に居るはるかちゃんにそれが出来ない状態になってしまった」
「・・・」
「もちろん試みようとしたりもあったと思うけど、その対話から逃げてしまった、諦めてしまった」
「気がつかなかったはるかちゃんもダメなところだったけど、その状態をそのままにしてしまったのは彼氏さんとも言えるかなって」
「………うん」
「一緒に生活をするとか結婚するとかってさ・・」
「一方通行じゃダメなのよ」
「…」
「だからはるかちゃん、あまり自分を責めすぎないでね」
「・・・・・」
いつも受け入れてくれていたゆうま。
いつもどんな相談も聞いてくれたゆうま。
いつも笑顔で話を聞いてくれていたゆうま。
嫌な顔せずに目を見て相槌をしてくれていたゆうま。
私のことをスキだからそうしてくれていたと思っていた。
…でも、そうじゃなかった。
昔に何かの相談をした時、「それは嫌だな」って言っていたことがあった。
けど、その時冗談だと思ってちゃんとゆうまの話しや意見を聞こうとしなかった。
全部、間違っていた。勘違いしていた。
いつものゆうまの笑った顔の裏で心を泣かせていた。
ポロっ…
大粒の涙がこぼれた。
「先生ぇ、、、ぐすぅ・・・」
「えぇーん、、、あぁ・・・」
「よしよし…気にしなくていいから」
「今はいっぱい泣きな」
「ぐぅ…うぐ。。あぁ…」
「あぁぁ・・・……..」
どれくらい泣いただろう。
ゆうまとのこれまでの事を思い返せばするほど、湧き出てくる。。
言葉にはならないくらいの「ごめんなさい」を。
「先生ぇ。。。私どうしたら・・・」
「ほらこれっ」
サッ
店先でも貸してもらったハンカチを渡された。
「顔ぐちゃぐちゃだよ」
「涙とか拭こう」
「…ありがとうございます、、」
「でね、一旦は注文したもの飲み食いしよ!」
「ほら、もう冷めちゃってる!」
「でも、でも・・・」
「こーらーちゃんと話しは聞かないと〜!」
「私の話もだし、彼氏さんのお話も〜!」
「あっ。。。うん…」
「ちゃんと食べること、そしてこれから考えること」
「順序が大事だからね!」
「それにまだこれからなんだから、もっと色んなお話しもできるよ!ね〜」
「…うん」
「じゃあ、久しぶりな、、」
「乾杯〜!」
「…乾杯です」
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それから3時間くらい、色んな話をした。
先生の愚痴のようなものから、私のこれからのこと。
お酒も飲んでいることもあって、先生はいつも以上に饒舌だった。
でも、ゆうまや私の話になるたびに、しょげる私を毎回励ましてくれた。
~~~
「先生、…今日は本当にありがとうございました」
「ううん、久しぶりに会ってお話したかったしね!」
「その久しぶりがこんな重い話で。。。すいません、、」
「ほら、もう謝らないの〜!」
「確かにこれまで色々あったと思うし、実際になにかが起きてしまったあとだけど・・・」
「気がつくキッカケになったんだからね!」
「うん…」
「大事なのはこれからだよ」
「…うん」
「今はるかちゃんはどうしたい??」
今日色々気づいた。
先生の「どうしたい?」の問いに
色々考えた。
「…………」
「…私は、ゆうまに会いたい」
「会って、ちゃんと謝りたい」
「傷つけてしまっていたこと…」
「これまでのことを全部」
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