私のいつも降りる駅に着いた






いつもならここで降りるけど
みんなそれぞれの朝の時間で
私がどこで降りようが気にもしていない





(あ、、ユリだ)




ユリを窓越しに見ながらも
ついに扉が閉まった





第2ラウンドのゴングがまた頭の中で鳴る






高校生が降りると乗客が一気に減る
あまりにもの減りに私は丸見えだ





それでも隣の人と同じ駅に降りるまでは
今日は絶対に乗り続ける






遅刻なんてした事もないし
その遅刻の動機が不純すぎて
もの凄く悪い事をしている気持ちになる





緊張と今更感じてきた、足の痛みで
息の使い方もおかしくなり
もはや今の私は





見た目は女子高生
中身はただの変質者だ






ドキドキしながら隣にいてると







あの人が片方のイヤホンを外した







(もしかしたら、次の駅で降りるのかな..)







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コウ「あの…駅過ぎてない?」









聞いた事のある声








周りの人にバレないように
そっと言ってくれるこの人は








私の好きな人…