高校1年なりたての春
満員電車にやっとなれてきた頃
毎日同じ車両で
毎日同じ顔ぶれ
この日も電車がホームに入り
扉が開いた瞬間にドアで固定されていた人が
一気に雪崩のように降りてくる
そんな当たり前で毎朝同じ光景のはずが…
雪崩の中から出てきたおばさんが
押されて転びそうになった
その瞬間
コウ「大丈夫ですか?」
軽々と片手でおばさんを受け止めた人
おばさんは「大丈夫です」と急いで
あっさり行ってしまったけど
その光景を見て一気に世界が変わった人間がいる
その男性の後ろに並んでいた私
『かっ、、、こ、、、いい』
一瞬で
一目惚れでした