そんな彼女にはお構いなしに、晃は真紘のショーツを脱がせて脚を広げる。


真紘は目をつぶり頭の中を無にして、行為が終わるのをただひたすら待ち続けた。  


「演技でも気持ちよさそうにしろよ。可愛げのねぇ女……でもそういう方が燃えるか」


お尻を突き出すような体勢をとらされ、後背位で容赦なく腰を打ち付けられながら真紘は考えた。


こんなことをして晃に一体なんのメリットがあるのだろう。


ただセックスをしたいだけなら、女を服従させたいだけなら、他にもっと彼の欲求を満たしてくれる人がたくさんいるだろうに。


真紘に接触をしてきたのは間違いなく旭を意識してのこと。


そこまでするのは、どうしても若頭の座を取られたくないからで、旭からあらゆるものを奪い取らないと気が済まないのだろう。


彼がそこまで執着するようになったのには必ず理由があるはずで、それが分かればあの事件の真相を掴む糸口にもなるかもしれない。


旭は組の中でその証拠を探し続けているのだから、真紘は真紘で女という立場を利用して自分にしかできないやり方で役に立てると思った。


「くッ……!」


白濁した欲が真紘の中に放たれた瞬間、彼女の覚悟も決まった——。