「でも、それだけ色んなことがあっても


私は、遥斗のことを好きでいるのを辞められなかった。


別れを告げたあとも、ずっと抜け殻みたいな感じだったし私の世界から色が消えた感じがした」


「うん…」


「そんな中で、私の隣の席の守山くんが話しかけてくれて少し心が楽になったの。

守山くんを好きになれたら良かったのに、っていつも思ってた。


でも、それは無理だった」



「え？」


下を向いてた遥斗がバッとこっちを見た。


「どれだけ傷つけられても、嫌な思いをしても遥斗は私の心から消えなかったの。




…遥斗。





私も遥斗のことが好きだよ」



全てを伝えたあと、今までの事を思い出して涙が溢れる。