「あのさ、俺1ヶ月前に振られたじゃん?
最近、気付いたんだよ。
俺は馬鹿なことをしたなって」
「…うん」
「俺さ、正直瑛のこと好きで告ったわけじゃないんだ。
瑛人気で、可愛かったから告った」
「そ、だったんだ…」
あぁ、やっぱりそうだったんだ。
好かれてなかったのは合ってたなぁっ…
「でも、俺!
本当は最初の方から瑛を好きだったと思う。
というか、今も」
「え?」
「瑛って可愛いし、笑顔本当に魅力的でその姿にドキッとしてた」
「…」
「それで、別れを告げられて、まあ大丈夫だろって思ってたけど!
その時から心の中はモヤモヤしててっ…
1ヶ月経った今、最近守山と話してるのを見て、笑顔を向けてるのを見て、自分が瑛のことを好きだと自覚した」
「…でも、今更遅いよ」
本当は私だってまだ遥斗のことが好きだし、
今すぐ胸に飛び込んで行きたいけど、また裏切られるんじゃないか、浮気されるんじゃないかっていう考えがあって中々できない。
「分かってるっ!
でもっ…俺は瑛のことが好き」
必死に私に訴える遥斗。