有紗と話してたら一通のLIME。
誰だろうと思って開くと送信主は遥斗だった。
(LIME)
"話があるから帰る前に屋上に来て欲しい。"
「えっ?!」
びっくりして思わず声が出た。
「どうしたの?」
「み、見てこれ…」
私は有紗に遥斗とのトーク画面を見せた。
「え? 何これ?なんで今更?」
「わ、分かんない…」
…理由がわからない。
「行くの?」
「…うん、とりあえず行ってみる」
「そっか!変なことされたらすぐ言うんだよ?」
「ありがとう…」
正直不安。 何言われるか分からないし、もしかしたらもっと傷つけられるかもしれない。
でも、もう一度話してみる。
✱
「…」
時は過ぎ放課後。
私は屋上の扉を開けれずにいた。
本当にこの先にいるのか、からかわれてるんじゃないか。
「ふぅ…よし!」
キィ…少し重い屋上の扉を開ける。
「よう」
…遥斗はいた。
「遥斗…」
なんで少し切ない顔をしてるの?
「来てくれないかと思った。
俺は沢山傷つけたし」