ーーー屋上ーーー


「はぁ〜!」


ドキドキする。


私、ちゃんと話せるかな?大丈夫かな?


とりあえず…泣かないようにしよう。


泣かれたら迷惑だろうし。


まだかまだかと待っていると…



ガチャ



ドアの開く音がした。




…遥斗だ。



「で?話って?」


息付く暇もなくすぐに本題に入ろうとする遥斗。



「あっ、えっと…」


頑張れ、私。



…でも、言葉が出てこない。



2、3分黙っていると…



「はぁ…早くしてくんね?


俺腹減ってるんだけど」


ダルそうに溜息をついて制服のポケットに手を入れた。



「あのっ…」


頑張れ、頑張れ私。


「わ、かれて欲しいです…」


…言ってしまった。