「あ、これ有紗のスマホ」

「うっそ⁉︎」

「有紗、パスワード変えないから」

慌ててスマホを置いている机に目をむけると無くなっていて、みっちゃんの手の中にバッチリはまっている。

そういえば、みっちゃんにパスワード教えたことあったかも……。

教えたことすら忘れてたのに、みっちゃんはパスワードまで思えて……。

そ、そろそろパスワード変えなきゃ……。

「有紗ぁ、午後三時ってあと一時間だけど大丈夫?」