焦っているうちに時間はすぎ———。

「あ、有紗さんですか?初めまして、蓮見なぎです」

か、かわぁ……。

男の子しては少し高い声。

女の子のように白い肌。

なんか……負けてる気がする……。

「あ、有紗ですっ、今日はありがとうございますっ」

「タメ口で大丈夫ですよ、有紗さんの方が年上なんですし」