当然、牙も無いし、それほど強く噛みつかれてはないから、痛くもない。

でもなんか、変な感じ……?



「ひゃっ……!」

「何?舐めただけですけどー?」



だって、急に首筋舐められたら誰だってびっくりしちゃう。



「も、もう、喜春くん!顔が良ければ何してもいいって訳じゃないんだからね!?」

「ん?別にそんなこと思ってないよ?」

「えぇ……」



じゃあどういう意図があるの、逆に。

そう思いながらも、授業の予鈴が鳴ったので、私は喜春くんと教室へ向かった。