「双葉の血吸ったヴァンパイアのとこに連れてって」
「えぇっ!?」
連れてってってどういうこと!?和輝くんに会いたいってことなのかな……?
あれ、私和輝くんの居場所知ってたっけ……
「いいけど…………探さなきゃいけないです」
「え、双葉知ってるんじゃないの?」
「ごめん、どこいるかわかんない……」
「あーおけ。大丈夫、一緒に探そ?」
優しいっ……!
と思ったのもつかの間。
和輝くんがいる場所ってどこ……?私、和輝くんが何組かも知らないし……
「双葉」
考えごとをしすぎて、呼ばれたのにも気づかなかった。
意識が戻ると、わたしの視界には綺麗な金髪が映っていた。
「え、喜春くん?何をしているのでしょうか??」
「消毒」
消毒???これが??
喜春くんは私の首筋に噛み付いている。
まあ、喜春くんは人間だから、血を吸われてる訳ではないんだけど……