あれ、息ってどうやってするんだっけ……なんて少女漫画でよく見るけど、今まさにその状態だ。
やっぱり和輝くん、積極的だ……。
口の中からそれが出て行った頃には、私はとっくにへばっていた。
「……ごめん先輩、やりすぎたかも。舌まで入れちゃったし」
「ほんとだよ……しかも私こういうの初めてだし、やり方とかわかんないしさ……?」
「そこは大丈夫、俺が教えてあげるから!」
「…………マニアッテマス」
「棒読みすぎじゃん、ロボットみたいになってるけど」
和輝くん、笑ってくれた……!好きな人が笑うだけでその場に花が咲いたように見えるってほんとだったんだな……。
つい私まで笑顔になってしまう。
「あっ、笑ってくれた!かわいい」
「え、いや笑っただけだってば……!」
「それがかわいいの!」
えぇ……。かわいいって言ってくれるのは嬉しいけど、こう何回も言われると照れる……。