目が覚めた時には、学校にいた。

あれ、なんで……?なんかお姫様抱っこ?的なこともされてるし……。



「あっ、先輩起きた?ごめん、ワープしてきちゃった……」



和輝くんってワープできるの!?

私はどうやら和輝くんに抱えられたまま学校まで移動してきたようだ。和輝くんによると、和輝くんの能力で圧がかかってしまったようで、私はしばらく気を失っていたらしい。

和輝くんのお母さんやお見合い相手さんはどうなったんだろう……?

まるで私の心を読んだように、和輝くんが答えてくれた。



「俺の実家の方は大丈夫だよ」

「えっ?いきなり飛び出してきちゃったのに?」

「うん、今頃ディアがいろいろ後始末してくれてるはず」



後始末!?ディアさんも大変だ……。



「先輩、さっき言ってたこと、ほんと?」

「ん?」

「俺が好きって……言っておりましたが……」

「うん……好きだよ?」