「…………ディアさん」

「はい、何でしょうか?」

「和輝くんのところに連れて行ってください」

「承知いたしました」



おお、なんか黒い微笑み……!

そしてまたディアさんの能力で、和輝くんがお見合いしているらしい部屋の前に着いた。



「では双葉様、いってらっしゃいませ」

「はいっ、ありがとうございましたディアさん!」



私は意を決して部屋の中へ……!!



「そのお見合い、ちょっとまったー!!」

「えっ、先輩!?」



あ、やっぱりこの人だ、私の好きな人は。

和輝くんとの久しぶりに会えて、めちゃくちゃ嬉しい……!



「なんなのあなた、どちら様?うちの子のお見合いを邪魔しないでほしいんだけど」



和輝くんのお母さん……かな?なんか、圧がすごい……。

でも、ここで負けるわけにはいかない!



「和輝くんのお見合いは中止です!和輝くんには私がいるんです!」

「先輩……。」