あ、てことはディアさんに和輝くんのお家を聞けば……!
「普段は学校には付き添わない様にしているのですが、双葉様にお伝えしたいことがございまして参りました」
「あ、私からも一つお願いがあって……」
「ではそちらは移動中に。和輝様の実家、御原家まで足を運んで頂きたく……」
え、それって私の目的と一緒じゃん!
私が和輝くんの実家に行くって……。やっぱり和輝くんになんかあったのかな……?
「ディアさん、私行きます。和輝くんの……実家?」
「恐縮です。ではお連れ致しますね」
私たちがビュン、とものすごい速さで移動したのがわかった。
ディアさん、その見た目ですばしっこいのか……。どう見てもゆっくりふわふわ飛びそうな使い魔さんだけど。
次の瞬間、私が目にしたのは今まで見たこともないくらい大きな家だった。
家っていうか、豪邸……?
「到着致しました。急いでいたあまり私の能力を使わせて頂きましたが、お怪我などございませんか?」