「「…………あ。」」



何かあったのか、2人は少し遠くへ歩いて行ってしまった。

どうしたんだろう……?



「今の見た?」

「見た。双葉涙目になってた」

「先輩の希望は、俺らが仲良くすること。今日は先輩の前で喧嘩とかするのはなしにしよ」

「だよな、了解」



ごにょごにょとなにか話してきた後、2人は戻ってきた。

―――めちゃくちゃにこにこしながら。



「え、2人ともどうしたの……?」

「「俺たち仲直りしてきた!」」

「えっ、そうなの!?」



仲直りのスピードはやいな、すご……。

まあ、結果として喧嘩(?)が収まったっぼいし、良かった。

ほっ、と息をついた時。私の目線の先に大きな着ぐるみがいた。

あれは……!!たぶんこの遊園地のマスコットキャラクターだ!!



「和輝くん喜春くん!!私あの子のところ行きたい!!」

「えっ?なにあれ?着ぐるみ??」

「あー、双葉こういうの好きだもんね」