それにしても、その条件が『血を吸わせる』ことだったとは……

てか私、ヴァンパイアに血吸われたことないかもな。

どんな感じなんだろう……?



放課後。

図書室に来て欲しいらしいので、私は図書室へ向かった。



「あ、いたいた!」

「あの、じゃあお願いしていいですか、?」

「全然いいよ!」



そしていろいろなことを教えてもらったけど、私にはいまいちわからなかった。

私のためにここまでしてくれているのに、なんでわからないの……!?



「ここまでが今授業でやったとこの復習だね」

「あっ、はい!ありがとうございました!」



そしてその男子は立ち上がって―――

私を真っ赤な目でまっすぐ見つめた。

……あれ、なんか意識が遠のいていく……?

体に力が入らなくて、首元に手が回っても抵抗できずにいた。

鋭く尖った牙が近づいてくる。

あ、私今、血吸われちゃうんだ――。