自分の盲目さに嫌気がさしそうだ。

そんなことを考えているうちに、先輩はパフェを食べ進めていた。



「んー、めちゃくちゃおいしいー!!」

「おいしい!?よかったー!」



喜んでくれたならよかった。

先輩は幸せそうな顔でパフェを頬張っている。

この時間がずっと続けばいいのに……なんて思ってしまう。



「ごちそうさまでしたー!!」

「え、すご!完食じゃん……!」

「えへへ、めっちゃおいしかったからつい……。」



そのあと俺は先輩を家まで送って、帰ろうとした。



「あ、和輝くん待って……!」

「ん?」

「いろいろ話聞いてくれて、しかもおいしいお店まで連れて行ってくれて、今日はほんとにありがとう!」



満面の笑みで見つめられるのはダメージがデカい……。

何はともあれ、先輩の気持ちが少しでも楽になったんならよかった。

その後、なんだかんだまだ持っていなかった先輩の連絡先を聞いて、俺も帰路に就いた。