目が覚めると、またまた見覚えのある天井が見えた。

……保健室だ。



「え、あれ？」

「あっ！起きた！
　双葉、大丈夫？？」



ベッドの傍で喜春くんが見守っていてくれたようだ。



「私……なんで？」

「あの和輝？って奴に血吸われて、大丈夫じゃなさそうだったから連れてきた」



あ、そっか私、和輝くんにまた血吸われてたんだ……。なんか抗う暇もないからな。

しかも、昨日も夜遅くまで追試の勉強しちゃったからめちゃくちゃ疲れが溜まってる。

まだぼーっとしている頭を起こすように、私はベッドから降りた。



「次の授業なんだっけ……？」

「いや次ないよ？」

「…………えっ！！？」

「もう放課後だもん」



私、そんなに寝てたの！？しかも喜春くん、放課後まで付き添っててくれたの！！？

よっぽど疲れてたんだな、私……。

よし、今日は早く帰って、寝よう！



「喜春くん、放課後までありがとね！！
　結構待たせちゃってごめん……。」

「ううん、全然！大丈夫！」