あっという間に放課後になって、私は図書室に向かう。 ドアを開けると誰もおらず、静かだ。 パソコンの電源を入れ、利用記録を開く。 昼休みもゼロか。 『三年は部活動を引退し、受験勉強。二年は一年生の勧誘で大忙し、ってとこか。』 画面を消して、私はカバンから参考書とノートを取り出す。 しばらく勉強しているとドアが開いた。 『っあ。』 思わずかおを上げると、七瀬が居た。