…私に言いたいこと?


『どうしたの?改まって、何か怖いなぁ。』


七瀬と目が合う。


「…俺さ、三森の事好きなんだけど。」


頬を赤く染めて、真剣な顔をする七瀬。


私と七瀬の間にふわりと風が吹いて、春の桜が舞う。


高校生活も残り一年。


「残り一年、それが終わったらそれぞれの道を行く。そしたらバラバラになって…、一緒に過ごせるのは後少しだから。」


どうしても伝えたかった、と、七瀬は続ける。