パーティーには、世界にある三木会社の社長さんとか、その家族が来ていた。


日本が本社だから。


龍矢は一番偉いみたいだった。


もちろん、龍矢だけが会社を仕切ってるわけじゃない。


結城さんを筆頭に、龍矢が信頼している何人かの仲間と協力して、この会社を盛り上げてる。


そう前に、結城さんに教えてもらった。


だから、龍矢は教師なんかやってられる。


教師は趣味だって言ってたけど。


ほんとは教師の仕事だって、こっちの仕事と同じくらい大事にしてるのを私は知ってる。


「飲むな。」


「えっ?」


龍矢は私が持ってたグラスを取り上げた。


「これは酒だ。」


「そうなの?へー龍矢、先生みたい。」


「お前の担任だ。」