「わかったから。」


龍矢はずるい。


絶対、謝らないんだから。


「ほんとにパーティーがあるの?」


「海外にある、三木会社のパーティー。」


「そんなの出たことないもん。」


「知ってる。そんなに重いパーティーじゃないから美和でも大丈夫だ。」


「・・・うん。」


なんかまた馬鹿にされた言い方だけど。


まぁ、そこは流してあげる。


「だから早く起きろ。ドレス見に行く。」


「うん。わかったけど・・・」


「けど?」


「出てってよ。着替えられないじゃない。」


「なに言ってんだよ。俺たち夫婦だろ?」


そう言って、にっこり笑った。