でも、慣れって恐ろしい。


こうして起きたら龍矢に抱きしめられてたことは今まで何度もあった。


そのたびに、免疫がついてしまったのだろうか?


最近では、またか。


そう思って、流してしまう自分がいる。


「おはよう、美和。」


そう言って、キスされるのにも慣れてしまった。


「おはよう。」


もう一度キスをされた。


そう、いつもならこれで龍矢は自分の部屋に戻っていく。


でも今日は。


「待って。ここで着替えないでよね。」


「あ?だったらどこで着替えればいいんだよ?」


「それは・・」


男の人の裸なんか見られるわけないじゃん。