意地悪く笑う。


あの、笑い。


「なによ。」


「別に。」


そう言うと、龍矢は私の膝の上に頭を置いた。


「なにしてんの?」


「膝枕?」


「そんなの知ってるわよ。」


「ほんとは、このまま押し倒してやろうと思ったんだけどな。」


「変態。」


「まあ、今のところはこれで我慢してやるよ。」


「今のところ?」


「これからいろいろ教えてやるよ。」


「なっ!?」


「だから、今は寝かせろ。」