夏休みになった。


なったとたん、龍矢は会社に閉じこもった。


新作お菓子の開発とかって、結城さんは言ってたけど。


どうだか。


他の女の人のところでも、行ってるんじゃないの?


いいよ、別に。


龍矢なんかいなくたって。


さみしくなんか・・・


さみしくなんか・・・ない。


「龍矢のバカ。」


もう。


慣れちゃったんだよ?


龍矢のキスも。


大きな手も。


暖かい胸の中も。