あ・・さ?


カーテンから降り注ぐ光で目が覚めた。


かちゃんと音がして、誰かが入ってきた。


メイドさんなら、ノックをする。


てゆーことは、入ってきたのは龍矢しかいない。


「起きたか?」


「うん。」


当たり前のように、私にキスをする。


それから、なぜか心配そうな顔をした。


「熱、あるな。」


「えっ、なんで・・?」


龍矢が触れたのは、私の唇だけ。


「知らないのか?」


「なにを?」


「唇が一番体温を伝えるって。」