「やったー美和。」


「うん!」


私たちが喜んでいたら。


龍矢がコートに入ってきた。


「立花さん。足、見せなさい。」


「足?」


由衣が首をかしげた。


「あっ、なんでもないの。気にしないで。」


必死で笑顔を作った。


「ひねったでしょ?立花さん。」


「そうなの?美和。」


「・・・うん。」


「もう。なんで言ってくれなかったの。」


「ごめん。」


「僕が保健室に連れて行きます。新井さんは立花さんの荷物を教室に持っていってくれますか?」