「えっ?」


「足だよ。お前、最後の試合でひねっただろ?」


「・・・知ってたの?」


「普通気づくだろ?急に動きがおかしくなった。」


「そんなこと・・」


「これじゃあ、明日の試合は無理だな。」


「やだ。絶対出る!」


「お前なあ。」


龍矢がはぁとため息をつく。


「大丈夫だから。お願い。」


「冷やしてやるから。様子見ろ。」


「うん。」


それから、龍矢は私の足に、シップと包帯を巻いてくれた。


「もう寝ろ。明日、出たいんだろ?」


「うん。」


「おやすみ。美和。」