どうしよう?


明日の試合、出れるかな?


でも、ここまできたら、意地でも出てやる。


「とにかく冷やそう。」


そう思って立ち上がった。


「美和。」


いきなり名前を呼ばれてびっくりした。


私はまた、ベットに腰をおろしてしまった。


「龍矢。ちょっとノックくらいしてよ。」


「した。」


「うそ。」


「だいたい、夫婦なんだからいだろ?」


「よくないよ。」


龍矢が私の前に、膝をついた。


「結構腫れてるな。」