「やったー」


「勝ったよー」


私たちが勝って、明日の決勝に残ることができた。


「美和、由衣、お疲れ。」


クラスのみんなが声を掛けてくれた。


「明日も頑張ろうね。美和。」


「うん。」


大丈夫。


誰も気づいてない。


冷やせば、大丈夫。


その夜。


「あーあ。結構腫れてる。」


自分の足首を見て思った。


「いったい。」


触っただけで、痺れる感覚に襲われた。